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RME / Babyface Pro FS

RME / Babyface Pro FS
総合評価
( 5 )
メリット
  • コンパクト設計ながら機能性と拡張性が高い。
  • 「SteadyClockFS テクノロジー」による、安定したクロック同期と正確なDAコンバージョン。
  • 内蔵DSPで駆動するデジタルミキサーソフトウェア「TotalMix FX」および測定ツールソフト「DIGICheck」を使用可能。
デメリット
  • iPadと接続するには別途ACアダプターが必要。
ブランドRME
カテゴリオーディオI/O
販売期間2020年1月30日 ~ 現在
ユーザー神山羊

syudou

Chinozo

てにをは

Neru

柊マグネタイト

ピノキオピー

40mP

Reol
目次

解説

「Babyface Pro FS」は、12in/12out(ADAT使用時)、24Bit/192 kHz、USBバスパワーに対応した、モバイル仕様のオーディオインターフェイスです。

コンパクト設計ながら機能性と拡張性が高い

本機は、外形寸法「108 x 35 x 181 mm(WxHxD)」、重量「680 g」と、持ち運びを想定した軽量コンパクト設計ですが、その小さなボディからは想像できないほどの高い機能性と拡張性を有しています。

まずは入出力端子についてです。

入出力端子(ADAT使用時で最大12in/12out)
  • リファレンス品質のデジタル制御マイクプリアンプを備えたマイク入力 x 2(XLR端子)
  • Hi-Z対応のライン/楽器入力 x 2(6.3 mm TS端子)
  • バランスライン出力 x 2(XLR端子)
  • ヘッドフォン出力 x 2(6.3 mm& 3.5 mm TRS端子)
  • 追加で8chのアナログ入力を使用可能にするADAT/SPDIF端子
  • MIDI入出力(付属のブレイクアウト・ケーブルが必要)

メインとなるアナログ入力は計4系統と少ないものの、ADATコンバーターを接続することによって最大8チャンネルまで拡張できるのは嬉しいポイントです。

また、これらの入力は全て同時に録音することも可能です。アコギを弾きながらボーカルを録音するのはもちろん、エレキギターやベースも一緒に録音できます(互いの音が干渉しない環境やマイキングが別途必要)。

ヘッドホン出力については、TRS端子とミニジャック端子の2つのヘッドフォン出力が搭載され、ハイ・インピーダンス(ヘッドフォン)とロー・インピーダンス(インイヤー・モニター)の両方に対応しています。

続いては機能についてです。

主要機能
  • SteadyClock FS テクノロジーによる非常に安定したデジタル・クロック
  • ピークとRMSを表示するオンボード・メーター
  • 操作性に優れたロータリー・エンコーダーと6つのボタン
  • 内蔵DSPで駆動するデジタルミキサーソフトウェア「TotalMix FX」および測定ツールソフト「DIGICheck」
  • クラス・コンプライアント対応

それぞれ簡潔に説明します。

SteadyClock FS テクノロジー

RME公式サイトでは、以下のように説明されています。

RMEインターフェイスに搭載されるSteadyClockテクノロジーは安定したクロック同期を可能にするだけでなく揺らぎのない正確なDAコンバージョンを行い、かつてないクリーンなサウンドを可能にします。最新モデルのBabyface Pro FSは、精度が1000兆分の1秒(フェムト秒)単位に向上された次世代バージョンの「SteadyClock FS」を搭載します。これは高性能クロック・ジェネレーターの先を行く精密さと言えます。

https://synthax.jp/babyface-pro-fs.html

専門用語が多くて何言ってるのかわからない人が多いと思います。

わかりやすく言うと、「SteadyClock FS テクノロジーとは、音質劣化の原因になる「ジッター1信号を伝送する際に必ず生じてしまう「タイミングのズレ」のこと。また、それに伴って発生する音声や映像の乱れのこと。クロック(複数のデジタル機器あるいは回路全体の処理タイミングを合わせるために使われる信号)の精度が高くなるほどジッター値は少なくなる。」という現象を高い精度で抑制し、クリアなサウンドを実現する技術」のことです。

1ユーザーとしては、とりあえず音質が良いんだなって解釈で十分です。技術的なことまで知りたい方は、RME公式サイトを覗いてみてください。

オンボード・メーターと操作ボタン類

トップパネルには、視認性に優れたオンボード・メーターに加え、操作性に優れたロータリー・エンコーダーと6つの物理ボタンが搭載されています。

各ボタンの使い方やショートカットを覚える必要があるものの、後述する「TotalMix FX」内の操作を本体から行えるので、慣れるととても便利です。

TotalMix FX と DIGICheck

Babyface Pro FS は他のRME製品同様、TotalMix FX と DIGICheck という2つのRME謹製ソフトウェアが付属します。

「TotalMix FX」は、デジタル・ミキサー・ソフトウェアであり、本体の入出力のルーティングを操作できるほか、3バンドEQ、ローカット・フィルター、リバーブ、エコー等の高品質なエフェクトを使うこともできます。

「DIGICheck」は、デジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールソフトで、全部で10種類(Macは8種類)の測定ツールを使うことができます。

この2つのソフトは、オーディオインターフェイス本体に内蔵されているデュアルDSPチップによって駆動するため、レイテンシーやPC側の処理能力を気にする必要がありません。

USBクラス・コンプライアント対応

本機はUSBクラス・コンプライアント2標準ドライバーで動作する製品のこと。別途専用ドライバーをインストールする必要がないことを意味する。に対応しているため、ドライバーをインストールできないiPhone/iPadでも接続して使うことができます。

「TotalMix FX for iPad」という、PC版のTotalMix FXをそのままiOSに移植した有料アプリがApp Storeで配信されているので、そちらをダウンロードすれば、iPadでもBabyface Pro FSを使ったレコーディング、ミキシングが可能となります。

また、iPhone/iPadでBabyface Pro FSを使う場合は、別売りの電源アダプター(NTCB-XT)、及びLightning – USB 3カメラアダプタが必要です。

「TotalMix FX for iPad(有料)」は、PCで立ち上げたTotalMix FXを遠隔操作するためのアプリである「TotalMix Remote for iPad(無料)」とは別のアプリです。また、両アプリともiPhoneには対応していません。

前モデルとの違い

前モデル(BabyFace Pro)との違いは、以下の通りです。

  • 同社の最高峰AD/DAコンバーター「ADI-2 Pro FS」と同じオペアンプに変更したことにより、両端子の出力THDが最大10 dB改善。
  • 3.5 mm TRSフォン出力が最大90 mWまで対応し、出力インピーダンスが2 Ωから0.1 Ωに減少。
  • AD / DAコンバーターのSN比が向上。
  • XLR出力のリファレンス・レベルを +19dBu / +4dBu で切り替えできる物理スイッチのほか、盗難防止用の「K-スロット(Kensington ロック・ポート)」を新たに装備。

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