- シルクプロテインコーティングを施した振動板と、無垢の楓木材を使ったハウジングから生まれる、高解像度かつ自然なサウンド。
- ハンドメイドによる造りの良さ。
- 保守部品の販売がある。
- 回転・折りたたみ機構はなし。
- タッチノイズがやや多め。
解説
「TAGO STUDIO T3-01」は、プロ向けレコーディングスタジオの「TAGO STUDIO TAKASAKI」と、ヘッドホン製造メーカーの「TOKUMI」がタッグを組んで開発した、密閉型モニターヘッドホンです。
本機の主な特徴としては、特殊コーティングを施した振動板と、無垢の楓(メイプル)木材を使ったハウジングの2点が挙げられます。
前者は、群馬県繊維工業試験場との共同研究によって生まれた「シルクプロテインコーティング」のことで、自然で伸びのある音質を実現しています。
後者は、一見デザイン性のためだけかと思われがちですが、実は音質にもかなり影響を与えています。というのも、メイプル木材は硬質で繊維が緻密であるため、音を伝達させるとハリのある高音域と伸びのあるサスティーンが得られるのです1一般には、ヘッドホンよりもGibsonやMartinなどのハイエンドギターのボディ材に使われていることが多い。。
プロのサウンドエンジニアから音楽鑑賞好きまで、幅広い層から高い評価を得ているT3-01ですが、回転・折り畳み機構がない点と、タッチノイズがやや多めな点は事前に把握しておくべきでしょう。持ち運び用のソフトケースが付属するものの、非常に幅を取ります。もっとも、タッチノイズについてはリケーブルで対処可能のようです。
また、本機はほぼ全ての工程をハンドメイドで行っており、更には出荷前に1台ずつ動作テストを実施していることから、生産量が非常に少なくなっています。大手通販サイトでは取り扱いがないので、購入の際は公式サイトかe-イヤホンなどを確認してみるとよいでしょう。
ちなみに、メーカー公式ショップにてイヤーパッドやヘッドパッドなどの消耗パーツが販売されているため、各部が劣化しても交換することが可能です。