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YAMAHA / MSP3

YAMAHA / MSP3
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • ホームスタジオに最適な軽量コンパクト設計。
  • 価格以上の音質。
  • 豊富な接続端子とトーンコントロール機能。
デメリット
  • 中低域がやや弱く、中高域がやや強い。
ブランドYAMAHA
カテゴリスタジオモニター
販売期間2001年9月下旬 ~ 2021年10月末
ユーザーキタニタツヤ

てにをは

なきそ

n-buna/ヨルシカ

Yunomi
後継製品YAMAHA / MSP3A
目次

解説

2006年から2021年10月末まで製造されていた、YAMAHAの2ウェイ・3インチモニタースピーカーです。小型モニタースピーカーの大定番モデルとして知られています。

後継モデルである「MSP3A」との違いについても解説します。

メリット

ホームスタジオに最適な軽量コンパクト設計

MSP3は、外形寸法が「W144×D167×H236mm」で、重量が4.4kgとなっています。

自室の限られたスペースでの設置・使用はもちろん、小規模レコーディングスタジオなど出先に持ち運んで使うことも可能です。

価格以上の音質

2本セットで25,000円前後と非常に手頃な価格でありながら、10cmウーファーと2.2cmツイーター及び最適化された20Wの内蔵パワーアンプを搭載することにより、価格以上の音質を実現しています。

同価格帯の3インチモニターと比べても再生周波数帯域が広く(特に低域方向)、左右の定位感も優れています。

低域から高域まで完璧なサウンドというわけではありませんが、それはあくまで高価格帯のモデルと比べた場合の話であって、本モデル自体のコストパフォーマンスは相当なものです。

豊富な接続端子とトーンコントロール機能

本機には2系統の入力(LINE1/LINE2)が備わっており、LINE1はRCAピン端子のアンバランス接続で、LINE2はXLR&フォン端子のアンバランス接続となっています。音量は個別にコントロールできるため、簡単なミキシングも可能です。

更に、スピーカー前面には、設置場所の環境やモニタリングポジションに応じて音質を調整(補正)できるトーンコントロール機能(LOW/HIGH共に0~±3dB)が搭載されています。出先など普段とは異なる環境で使う際にも、その場に合わせて気軽に調整が可能です。

3インチのエントリークラスに位置するモニターとしては、非常に汎用性が高いです。

デメリット

中低域がやや弱く、中高域がやや強い。

3インチかつお手頃価格なので仕方のないことではありますが、本機の音の傾向として、中低域がやや弱く、一方で中高域がやや強く出力されるという点が挙げられます。

したがって、本機だけでミックスを行うと少々低域が強くてアンバランスな音源が出来上がってしまう可能性があります。

ただこの問題は、モニターヘッドホンを併用することで十分に対処可能です。全体の音量や定位感をMSP3で確認して、ディティールはヘッドホンで確認するというわけです。

予算が潤沢にあって、より高い解像度とフラットなサウンドを持つ3インチモニターが欲しい場合は「IK Multimedia / iLoud Micro Monitor」や「Genelec / 8010AP」を検討すると良いでしょう。

新モデル(MSP3A)との違い

2021年2月からは後継機となる「MSP3A」が販売されています。主な違いとしては以下の通りです。

  • バスレフポートが「ツイステッドフレアポート1ヤマハのハイエンドスピーカー等に採用されている独自技術。ポートの入口から出口に向かって広がり方を変化させながら、更にひねりを加えることでノイズの原因となっていたポート両端での気流の乱れを抑え、クリアでレスポンスの良い忠実な低域再生を実現する。」へ変更された上で前面から背面に移動。より量感が感じられる低域と、伸びのある高域を実現。
  • アンプ出力が20Wから22Wへ強化され、消費電力が20Wから30Wへ増加。
  • LINE2の入力端子がXLR/PHONEコンボジャックへ変更。
  • 防磁機構を廃止(ブラウン管テレビやCRTモニターが一般的ではなくなったため)。
  • 重量が4.4kg→3.6kgと大幅に軽量化。可搬性が向上。
  • 電源ケーブルが直付けからACインレットタイプ(脱着式)へ変更。

ちなみに、MSP3Aは厳密に言うと「MSP STUDIO Series」と区別されているようですが、実際には「MSP Series」としてまとめて紹介されていることが多いです。

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