【Classic Jazz On Line】というサイトをご存知でしょうか?
こちらは、著作権が切れてパブリックドメインとなったジャズ音源を配信している海外のサイトです。しかし、このサイトを安心して利用するためには「パブリックドメイン」への理解が必要となってきます。
- パブリックドメインとは?
著作権が切れた創作物のことで、一定の条件の下、誰もが自由に利用することができる。商用利用も可能。
そして、一定の条件(注意)とは以下の2点です。
- 二次的創作物については新たに著作権隣接権が発生する
- 著作権人格権は消滅しないため、創作者の地位を落とす様な使い方をしてはならない
この2点について、音楽を例に軽く説明致していきましょう。パブリックドメインについては知っているよ!という方は、目次から【Classic Jazz On Line】の項目に飛んじゃってください!
二次的創作物については新たに著作権隣接権が発生する
まず、1の二次的創作物についてです。これは、例えばエドワード・エルガーの「威風堂々」という曲は、エルガーの死後70年が経過していることからパブリックドメインとなっており、自由に使うことができます。
しかし、この「威風堂々」を演奏したものを録音したCDには新たな著作権が発生します。この場合の著作者は、演奏者やそのCDを販売するレコード会社となります。
つまり、威風堂々自体は誰でも自由に使える(演奏して録音したものを販売してもOK)けれど、その演奏したデータには新たな著作権(隣接権)が発生するということですね。
従って、曲だけでなくその曲を演奏データの著作権隣接権も併せて消滅していないと、自由に使うことはできないのです。
今回紹介する「Classic Jazz On Line」で配布されているデータは、演奏自体の著作権隣接権も切れているので、安心して自由に利用することが可能です。
ダウンロードも可能なので、ご自身の音楽プレーヤーに入れて楽しむだけでなく、Electro Swingなどの音ネタにも使用できます。
著作権人格権は消滅しないため、創作者の地位を落とす様な使い方をしてはならない
これは当たり前のことですね。いくら自由に使えるからといって、作者へのリスペクトを欠いてはいけません。
倫理的に問題があるだけでなく、遺族から訴えられることも十分にありえます。リスペクトの心を忘れない様にしましょう。
【Classic Jazz On Line】
ようやくサイトの説明です。こちらのサイトは、アメリカの非営利団体(恐らくは個人?)によって運営されているのですが、規模が物凄いです。
なんと2021年2月2日時点で、43,292曲ものデータが配布されています。現在も更新が続いており、これからもどんどん増えていくことでしょう。
先ほども説明しましたが、ここで配布されているデータは演奏者の権利などの隣接権を含めた著作権が消滅しているため、自由に利用することが可能です。
エレクトロ・スウィングの製作者にとってはネタの宝庫ですね!
総括
いかがでしたでしょうか?
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筆者も5ドルという少ない額ではありますが寄付してみました!
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