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【2023年版】MIDIキーボードの選び方【おすすめ機種10選】

「DTM 必要なもの」で調べるとMIDIキーボードって出てくるんだけど、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない・・・

そもそも、DTMにMIDIキーボードって必要なの?

本記事ではそんな悩みを抱えている方向けに、MIDIキーボードの必要性、選び方、おすすめ機種という3つのセクションに分けて解説した記事となっております。

目次

DTMにMIDIキーボードって必要?

ピアノが弾けない方は「MIDIキーボードを買ったって弾けないんだから役に立たなくない?」と思われるかもしれません。

しかし、DTMにおいてピアノが弾けるかどうかはそこまで重要ではありません。もちろん弾けた方が作業効率はよいでしょうが、1音1音入力していくステップ入力を使えばピアノをスラスラ弾けなくてもフレーズを打ち込むことが可能だからです。

つまり、MIDIキーボードはピアノが弾けない人にとっても作業効率を爆上げしてくれる便利品なのです。

MIDIキーボードを選ぶ際のポイント

鍵盤数

MIDIキーボードは同じ名前のモデルでも「25、32、37、49、61、88」と鍵盤の数が異なったバリエーションが販売されていることが多いです。(例)KORG「microKEY2-25・microKEY2-32」など

そのため、買う際に鍵盤数で悩んでしまうんですよね。選ぶ際のポイントとしてよく言われるのは、「ピアノが弾けなかったり、音の確認やステップ入力用として使うなら25鍵盤、ピアノが弾けるなら最低でも61鍵盤」という物ですが、ちょっと大雑把すぎて個人的にはいちいちピンと来ませんでした。

そこで、本記事ではもう少し細かい指標を用意いたしました。

鍵盤数特徴こんな人におすすめ
25省スペース
ラインナップが多い
コードとメロディを一緒に弾く(両手演奏)は厳しい

ピアノが全く弾けない
コードとメロディを分けてステップ入力する
机(設置スペース)が狭い
頻繁に持ち運びたい
32・3730Lバッグにギリ入る大きさ
ギリ両手で演奏可能

ラインナップが少ない
リアルタイム入力は厳しい
コードとメロディを一緒にステップ入力したい
たまに持ち運ぶ予定がある
49簡単なフレーズであればリアルタイム入力可能
ラインナップが多い
専用ケースがあれば持ち運び可能
クラシックなど音域の広いフレーズのリアルタイム入力は厳しい
リアルタイム入力もしたい
ある程度の演奏性は欲しいが、省スペースが良い
たまに持ち運ぶかもしれない
61ポップス系の作曲であれば困ることはない
一般的なシンセと同じ鍵盤数
ほぼ全ての製品が、幅が1m以下
持ち運びはキツい
クラシックなどの音域の広いフレーズのリアルタイム入力は”少し”厳しい
リアルタイム入力を中心に使用する

ポップスなどの歌物を作りたい人

設置スペースの幅が1m以上ある
持ち運ぶ予定はない
88本格的なピアノ演奏が可能
キータッチが優れている製品が多い
持ち運びはかなりキツい
平均幅が約1.4mとデカい
リアルタイム入力を中心に使用する

クラシックや音ゲーのようなインスト楽曲を作りたい
ピアノ経験者

キータッチにこだわりたい
机の幅が1.4m以上あるか、別途キーボードスタンドを置くスペースがある

持ち運ぶ予定はない

どうでしょうか。一つ補足として、メーカーによって仕様にかなり差があるので、あくまでも一つの指標として捉えていただければ幸いです。

ちなみに筆者は「ピアノをスラスラ弾けるわけではないが、コードとメロディを両手でゆっくり弾くことはできる」というレベルで、49鍵盤の「ROLAND A-49」を使用しております。

以前は25鍵盤の「Akai Mk3 mini」を使用していましたが、音域の広いメロディやフレーズを打ち込むときにいちいちオクターブシフト機能を使うのが面倒で手放してしまいました。

どのような使い方をするかだけでなく、設置スペースや予算、持ち運びの有無も鍵盤数を選ぶ際のポイントとなってきますね。

鍵盤のサイズ・種類

何かと軽視されがちなポイントとして、「鍵盤のサイズと種類」があります。実は使い勝手にめちゃくちゃ影響してくるので、買う前には必ずチェックしましょう。

まず鍵盤サイズには大きく分けて、「ミニキー」と「フルキー」の2種類があります。違いは以下の通りです。

ミニキー

鍵盤の奥行きと幅が普通のピアノより小さい。本格的な演奏には不向きだが、携帯性とコンパクト性に優れている。

フルキー

普通のピアノの鍵盤と同じ大きさ。ミニキーよりも演奏しやすいが、必然的に本体サイズが大きくなる。

演奏性とコンパクト性のどちらを重視するかで選ぶと良いでしょう。

そして鍵盤の種類は、メーカーによって多少名前が異なるものの、大きく分けて「ライトウェイト」「セミウェイト」「フルウェイト」の3種が存在しています。

ライトウェイト

バネのみを使用した鍵盤。非常に軽いキータッチが特徴。悪く言えば安っぽい。

セミウェイト

バネだけでなく重りも加えることにより、ピアノの弾き心地に近付けた鍵盤。

フルウェイト

本物のピアノと同様に内部でハンマーが動く。本物のピアノと遜色ない弾き心地。

価格は「ライトウェイト<セミウェイト<フルウェイト」となっています。

弾き心地は人によって好みがあるので正解はありませんが、一般的に「タッチが軽いほど同音連打やグリッサンドなどの速弾きが楽になるが強弱の表現が難しく、重くなるほど本物のピアノに近い豊かな表現が可能になる」と言われています。

また、鍵盤でドラムも打ち込む人は必然的に同音連打が多くなるので、フルウェイトよりもライトウェイト・セミウェイトの方が向いているでしょう。

本項のまとめ
  • リアルタイム録音をしたい、本物のピアノと同じ演奏性が欲しいなら【フルキー】
  • 持ち運びたい、設置スペースの関係からコンパクト性を重視するなら【ミニキー】
  • 安く済ませたい、特に弾き心地は気にしないなら【ライトウェイト】
  • ある程度の弾き心地は欲しいが、ドラムの打ち込みもしたいなら【セミウェイト】
  • 本物のピアノと同じ弾き心地が欲しいなら【フルウェイト】

コントローラー機能

現在販売されているMIDIキーボードには、基本的に鍵盤だけでなくピッチベンドホイールやオクターブシフトボタンが搭載されていることが多いのですが、中にはタッチパッドやフェーダーなどのコントローラー機能が搭載された機種も存在しています。

どんな機能が必要なのかは本当に人それぞれですね。色々な機能がてんこ盛りな方が便利なのは言うまでもないですが、使わない機能が搭載されていたらただ値段が高いモデルを買っただけになってしまうので、事前にどんな機能が欲しいのかを考えることが必要です。

個人的にはタッチパッドやフェーダーノブは必須ではないと考えています。というのも、必要になったら別途単体でタッチパッドコントローラーやフィジカルコントローラーを購入した方が満足度は高くなると思っているからです。

もちろん値段は張りますので、色々な機能がついてるMIDIキーボードを一つ買った方が単体でコントローラーを揃えるよりはコスパが良いでしょう。ご自身の予算ともよくご相談してください。

鍵盤数別・機能別 おすすめMIDIキーボード

レビューサイトでよく見かけるのですが、「オススメはこれです!」と言っておきながら何種類もの機種を紹介していて、結局どれを選べばいいのかわからないことって多くないですか?

本記事は、鍵盤数ごとに多機能モデルと少機能モデルの計2種を紹介することでわかりやすさを重視しました。参考になれば幸いです。

25鍵盤

AKAI / MPK mini MK3 MIDIキーボード(多機能)

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  • 鍵盤数:25鍵
  • 鍵盤:ミニキー・ライトウェイト
  • コントローラー:10 OCTAVE UP/DOWNボタン、4方向サムスティック、MPCドラムパッド、自由にアサイン可能なノブ8基、OLEDディスプレイ、ノートリピート、アルペジエーター
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量:318 x 181 x 44 mm / 0.75kg

25鍵ミニキーでコンパクトサイズでありながら、MPCドラムパッドや8つのノブを始めとして様々な機能を搭載している多機能MIDIキーボードです。それでいて1万円を下回るという圧倒的コストパフォーマンスを誇っています。

しかも付属品も充実しており、MPC BeatsというDAWソフトや、6つのソフトウェア音源(Bassline、Tubesynth、Electric、Hybrid 3、Mini Grand、Velvet)、そして2GBに及ぶサウンド音源が付属します。

これを買うだけでとりあえず音楽制作をすることが可能です。

かなりコストパフォーマンスが高く、25鍵盤MIDIキーボードの中では最もオススメできる機種です。

KORG / microKEY-25(少機能)

  • 鍵盤数:25鍵
  • 鍵盤:ミニキー・ナチュラルタッチ(セミウェイト)
  • コントローラー:オクターブシフトボタン(トランスポーズボタン)、アルペジエーターボタン、サスティン/タップボタン、モジュレーション機能などをアサイン可能なジョイスティック
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量:395 x 131 x 53 mm / 0.65kg

もっと安く済ませたい、鍵盤だけで十分だ、という人には「KORG microKEY-25」をオススメいたします。同じく25鍵ミニキーですが、機能を最小限に収めたシンプル設計となっております。ベストセラーということもあり信頼のおける製品です。

また、専用エディターソフトである「KORG KONTROL Editor」を使用する事で、鍵盤のベロシティ(強弱)などのカスタマイズが可能です。

価格はMK3の半額ですので、鍵盤とその他必要最低限の機能で十分だという人にとってはかなりお買い得でしょう。ちなみにmicroKEY2シリーズには、無線タイプのラインナップ(AIRシリーズ)が存在します。有線か無線かは好みですが、個人的には有線で問題ないと思います。

32・37鍵盤

Native Instruments / KOMPLETE KONTROL M32(多機能)

  • 鍵盤数:32鍵
  • 鍵盤:ミニキー・シンセアクション(ライトウェイト)
  • コントローラー:有機ELディスプレイ、8つのタッチセンサー式コントロールノブ、2本のタッチストリップ、4方向プッシュ式エンコーダー、各種DAWに対応したコントローラーボタン、Smart Playボタン
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量:475 x 167 x 50 mm / 1.45kg

音楽業界のデファクトスタンダードと言っても過言ではないマルチ音源「KOMPLETEシリーズ」で有名なNative Instruments社から販売されている、「KOMPLETE KONTROL Mシリーズ」の32鍵MIDIキーボードです。

このKOMPLETE KONTROLシリーズはちょっとややこしいので、各シリーズの違いを表にまとめてみました。

スクロールできます
商品ラインナップ主な違い価格
KOMPLETE KONTROL M32
Mシリーズ
ミニキー・32鍵のみシンセアクション鍵盤

タッチストリップ2本
¥15,800
KOMPLETE KONTROL A-Series
Aシリーズ
フルキー・25/49/61鍵セミウェイテッド鍵盤

物理ホイール(タッチストリップはなし)
¥19,800
¥25,850
¥32,800
KOMPLETE KONTROL S-Series
Sシリーズ
フルキー・49/61/88鍵Fater製鍵盤
セミウェイテッド鍵盤(S49・S61)

フルウェイテッド鍵盤(S88のみ)

大型カラーディスプレイ

物理ホイール

タッチストリップ1本

Light Guide
¥72,800
¥82,800
¥127,800
各製品の比較

表の通り、KOMPLETE KONTROLシリーズにはMシリーズ、Aシリーズ、Sシリーズの3つがあります。

M32はミニキーかつシンセアクションという安価な鍵盤を採用しているので、サイズ的にも価格的にもコンパクトなモデルとなっております。外に持ち運びたい方にもおすすめですね(A・Sシリーズについては後ほど説明いたします)。

同じ会社から販売されていることもあり、KOMPLETEシリーズの音源とは相性が抜群です。PC画面を見ながらマウスをカチカチしなくても、こちらのキーボードから音源の選択やパラメータの調整ができます。

特にオススメしたいポイントとしては、Smart Playという機能があります。この機能を使えば、白鍵のみで100種類以上のスケールを弾いたり、一つの鍵盤にコードやアルペジオフレーズを割り当てたりすることができるので、音楽理論や演奏技術に自信がない方にとっては非常に助けとなります。

携帯性や省スペース性を重視するなら、鍵盤数の少ない「A25」の方が良い?

実は「A25」よりも「M32」の方がコンパクトなサイズ・重さとなっています。ミニキーかフルキーかの違いが影響してるのですね。

個人的には、25〜37鍵を選ぶ人の多くは演奏のしやすさ(フルキーかミニキーか)よりも携帯性と省スペース性を重視していると思うので、フルキーなのに鍵盤数が少ない「A25」よりも、小さくてかつ鍵盤数が多い「M32」の方がおすすめです。

これは、25鍵の紹介の時に「A25」を紹介しなかった理由でもあります。

A25:488(W)×257(D)×89 mm(H) / 2.4kg
M32:475(W)×167(D)×50 mm(H) / 1.45kg

補足

「KOMPLETE KONTROL」という同社がリリースしている同名のVSTプラグインがあるのもわかりにくさを助長しています。

NI社の考えとしては恐らく、MIDIキーボードのKOMPLETE KONTROL M/A/S シリーズと音源管理プラグインのKONPLETE KONTROLは両方併せて一つのKOMPLETE KONTROLなんだよってことなんだと思います(ややこしい笑)

KONTROLの後に機種名が付いていたらMIDIキーボードの方の「KOMPLETE KONTROL」、無かったらプラグインの方の「KOMPLETE KONTROL」を指しているという見分け方で良いと思います。

KORG / microKEY2-37(少機能)

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  • 鍵盤数:37鍵
  • 鍵盤サイズ:ミニキー・ナチュラルタッチ(セミウェイト)
  • コントローラー:ピッチベンドホイール、モジュレーションホイール、オクターブシフトボタン、サスティンペダル接続端子
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量: 565 × 139 × 54 mm / 1.0kg

各社が販売しているMIDIキーボードの同シリーズ内における25鍵と49鍵の間に位置するモデルの鍵盤数は、メーカーによって32鍵か37鍵といった違いがあります。

KORGの場合はmicroKEY2-25とmicroKEY2-49の間に、37鍵盤のmicroKEY2-37があります。37鍵は音域で表すと3オクターブありますので、コードとメロディを一緒に弾くのは難しいですが、コード&ベースなら苦ではないでしょう。

microKEY2-25との鍵盤数以外の違いは2つあります。一つは、ジョイスティックが無くなった代わりにPITCHホイールとMODホイールが搭載されていることです。ピッチベンドとモジュレーションを独立して操作できるため、より直感的な操作が可能となっております。

もう一つは、サスティンボタンが無くなった代わりに外部ペダルの接続端子が搭載されています。別売りのペダルを接続することでより細かくサスティンをコントロールできます。

49鍵盤

Native Instruments / KOMPLETE KONTROL A49(多機能)

  • 鍵盤数:49鍵
  • 鍵盤:フルキー・セミウェイテッド(セミウェイト)
  • コントローラー:有機ELディスプレイ、8つのタッチセンサー式コントロールノブ、PITCHホイール、MODホイール、4方向プッシュ式エンコーダー、各種DAWに対応したコントローラーボタン、Smart Playボタン
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量: 820 × 257 × 89 mm / 4.0kg

Native Instruments(ネイティブインストゥルメンツ)社が販売するMIDIキーボードのミドルシリーズ、KONTROL Aシリーズの49鍵MIDIキーボードです。先程の表を再喝しておきます。

スクロールできます
商品ラインナップ主な違い価格
KOMPLETE KONTROL M32
Mシリーズ
ミニキー・32鍵のみシンセアクション鍵盤

タッチストリップ2本
¥15,800
KOMPLETE KONTROL A-Series
Aシリーズ
フルキー・25/49/61鍵セミウェイテッド鍵盤

物理ホイール(タッチストリップはなし)
¥19,800
¥25,850
¥32,800
KOMPLETE KONTROL S-Series
Sシリーズ
フルキー・49/61/88鍵Fater製鍵盤
セミウェイテッド鍵盤(S49・S61)

フルウェイテッド鍵盤(S88のみ)

大型カラーディスプレイ

物理ホイール

タッチストリップ1本

Light Guide
¥72,800
¥82,800
¥127,800
各製品の比較

A49はフルキーセミウェイテッド鍵盤を搭載しているため、M32よりも弾きやすさが優れています。その他にも、タッチストリップ(指でスワイプすることでモジュレーションやピッチベンドを加えることができる機能)がなく、代わりに物理ホイールが2つ搭載されているという違いもあります。どちらが良いかは人それぞれですが、一般的には物理ホイールの方が直感的な操作がしやすいと言われています。

そのほかはM32と共通ですね。持ち運びやすさや設置スペースの問題からコンパクト性を重視するならM32を、そうでないならA49を選ぶと良いでしょう。

ROLAND / A-49(少機能)

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  • 鍵盤数:49鍵
  • 鍵盤:フルキー・セミウェイテッド(セミウェイト)
  • コントローラー:コントローラーボタン=S1・S2(アサイナブル)、ノブ=C1・C2(アサイナブル)、ピッチベンド/モジュレーションレバー、D-BEAMコントローラー、ファンクションボタン、SuperNATURALボタン、オクターブ+/-ボタン、トランスポーズボタン
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量: 836 × 182 × 84 mm / 2.5kg

静岡が誇る老舗楽器メーカー「ROLAND」の49鍵MIDIキーボードです。プロの間でも使用者が多く、サンレコでアーティストの方が紹介しているのをよく見かけます。

コントロール機能は、トランスポーズボタンとモジュレーションレバーといった基本的なもの他に、SuperNATURALモード、D−BEAMという機能があります。

SuperNATURALモードは、SuperNATURAL音源を搭載した機材を持っていない人には特に必要のない機能ですが、このモード用に搭載されている2つのボタンと2つのノブにはご自身で別の機能をアサインすることもできますのでご安心ください。

D-BEAMは手をかざすことで各種パラメータを操作することができる機能で、主にライブパフォーマンスでの使用が想定されているようです。

他メーカーのMIDIキーボードと比べてシンプルな設計にもかかわらず価格が約19,000円とかなり高価ですが、これには理由があります。と言うのも、こちらの「A49」に搭載されている鍵盤は、世界中で長年高い評価を得続けているROLAND製ハードウェアシンセサイザーの鍵盤と同じ物を採用しているのです。価格が高い分キータッチが優れていることから、プロにも愛用している人が多いという訳ですね。

一つ注意として、この「A49」に搭載されているフルキー鍵盤は、他の海外メーカーから販売されているMIDIキーボードに搭載されているフルキーよりも奥行きが4~5mmほど短いです。誤差の範疇ですが、気になる方は一度楽器店で試奏することをお勧めいたします。

61鍵盤

Native Instruments / KOMPLETE KONTROL S61 MK2(多機能)

  • 鍵盤数:61鍵
  • 鍵盤:フルキー・セミウェイテッド(セミウェイト)
  • コントローラー:大型カラーディスプレイ、Light Guide、8つのタッチセンサー式コントロールノブ、PITCHホイール、MODホイール、タッチストリップ1本、4方向プッシュ式エンコーダー、各種DAWに対応したコントローラーボタン、Smart Playボタン
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量:1006 x 297 x 84 mm / 6.55kg

Native Instruments社が販売するMIDIキーボードのフラッグシップシリーズ、KONTROL Sシリーズの61鍵MIDIキーボードです。三度目になりますが、再び表を再喝しておきます。

スクロールできます
商品ラインナップ主な違い価格
KOMPLETE KONTROL M32
Mシリーズ
ミニキー・32鍵のみシンセアクション鍵盤

タッチストリップ2本
¥15,800
KOMPLETE KONTROL A-Series
Aシリーズ
フルキー・25/49/61鍵セミウェイテッド鍵盤

物理ホイール(タッチストリップはなし)
¥19,800
¥25,850
¥32,800
KOMPLETE KONTROL S-Series
Sシリーズ
フルキー・49/61/88鍵Fater製鍵盤
セミウェイテッド鍵盤(S49・S61)

フルウェイテッド鍵盤(S88のみ)

大型カラーディスプレイ

物理ホイール

タッチストリップ1本

Light Guide
¥72,800
¥82,800
¥127,800
各製品の比較

Sシリーズは大型カラーディスプレイが搭載されているため、M32やAシリーズよりも視覚的な操作が圧倒的にしやすくなっております。また、高品質で有名なFatar社製の鍵盤を採用しているので弾き心地が格段に良いです。特に最上位機種のS88はFater製フルウェイテッドハンマーアクションが採用されており、本物のグランドピアノのような弾き心地が再現されています(ちなみにM・AシリーズはNI社独自開発の鍵盤を採用)。

他にもSシリーズ独自の機能として「Light Guide」があります。こちらは、鍵盤一つ一つに搭載されたRGBライトによって、サウンド、キーゾーン、スイッチ、スケール等を一目で把握できるという超便利機能です。

このように、中々ハイスペックなので値段はお高めです。価格を除けば万人にオススメしたいほどではあるんですけれど・・・。

49鍵の時に「S49」を紹介しなかったのは?

「S49」と「S61」の間に価格差がほとんどないからです。

「S49」と「S61」の価格差は約1万円なので、「S49」を買うなら「A49」もしくは「S61」を買う方が満足度は高いと判断しました(設置スペースが限られている場合を除く)。

Aシリーズの「A61」を紹介しなかったのは?

61鍵を求める方は比較的ピアノが弾ける方だと思うので、よりキータッチの優れた「S61」の方が良いと思ったからです。「A61」はセミウェイテッド鍵盤、「S61」はフルウェイテッド鍵盤

予算が限られている場合を除き、S61を購入した方が満足度が高いと思います。

M-AUDIO / Keystation 61 MK3(少機能)

  • 鍵盤数:61鍵
  • 鍵盤:フルキー・セミウェイテッド(セミウェイト)
  • コントローラー:トランスポートボタン(再生、停止、録音)、十字キー&決定キー (アサイン可)、ボリュームフェーダー×1(アサイン可)、ピッチ・モジュレーションホイール(アサイン可)
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量: 995 × 189 × 68 mm / 4.1kg

非常にコストパフォーマンスがよいことから、海外では定番となっているM-AUDIOの61鍵MIDIキーボードです。

こちらの「M-AUDIO Keystationシリーズ」は価格的に「KORG microKEY2シリーズ」と競合しているため、どちらを選ぶかで悩んでる方も多いと思われます。ですがこの2シリーズには、KORGがミニキー、M-AUDIOがフルキーを搭載しているという大きな違いがあります。

61鍵ともなるとスラスラピアノを弾いて作曲する方が多いと思いましたので、今回は演奏性に優れたフルキーを搭載している「Keystation 61 MK3」をピックアップしました。コンパクト性を重視する方は、KORGを選ぶとよいでしょう。

49鍵の紹介で「M-AUDIO / Keystation 49 MK3」を取り上げなかったのはなぜ?

「Keystationシリーズ」はフルキーにしては安価である分、他社のフルキーキーボードと比べるとキータッチやレスポンスの面でどうしても劣ってしまいます。

49鍵MIDIキーボードはラインナップが豊富だったため他社の機種をピックアップしましたが、61鍵ともなるとラインナップが少なくなる上に価格が高くなってきますので、コスパが良いという理由で「Keystation 61 MK3」を紹介しました。

88鍵盤

Native Instruments / KOMPLETE KONTROL S88 MK2(多機能)

  • 鍵盤数:88鍵
  • 鍵盤:フルキー・フルウェイテッドハンマーアクション(フルウェイト)
  • コントローラー:大型カラーディスプレイ、Light Guide、8つのタッチセンサー式コントロールノブ、PITCHホイール、MODホイール、タッチストリップ1本、4方向プッシュ式エンコーダー、各種DAWに対応したコントローラーボタン、Smart Playボタン
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量:1390 x 346 x 115 mm / 13.2kg

Komplete音源を愛用している人なら誰もが欲しがる最高峰のMIDIキーボードであり、プロの間で使用率が最も高いMIDIキーボードです。

プロの間では「KOMPLETE 13」が業界標準であったり演奏技術が高い人が多いので、音源との連携が優れていて鍵盤数が多い本機を使用している人が多いのだと思われます。

S49やS61との鍵盤数以外の違いは、フルウェイテッドハンマーアクション鍵盤が採用されていることと、電源アダプターの接続が必要であるという点だけです。流石に88鍵ともなるとUSBバズパワー(PCから送られる電気)だけでは使えないんですね。

MIDIキーボードに10万以上かけられる方は限られると思いますが、予算があれば検討の価値ありです。

M-AUDIO / Keystation88 MK3(少機能)

  • 鍵盤数:88鍵
  • 鍵盤:フルキー・セミウェイテッド(セミウェイト)
  • コントローラー:トランスポートボタン(再生、停止、録音)、十字キー&決定キー (アサイン可)、ボリュームフェーダー×1(アサイン可)、ピッチ・モジュレーションホイール(アサイン可)
  • サイズ(W)×(D)×(H)/重量: 1368 × 250 × 92 mm / 7.7kg

先程と同じ「Keystationシリーズ」から、最も鍵盤数の多い88鍵MIDIキーボードです。機能は66鍵モデルと変わらず、ボタン配置の変更や単純に鍵盤数を増やしたモデルとなっています。

現在販売されている88鍵フルキーのMIDIキーボードが5万円〜10万円を超える物が多い中で、3万円を下回っている唯一の機種となっています。88鍵が欲しいけれど予算があまりない方にとっては「Keystation 88 MK3」一択です。

他社の機種より圧倒的に安いのは、他社の88鍵モデルがフラッグシップモデルに相応しいフルウェイト鍵盤や液晶ディスプレイ等を搭載しているのに対し、「Keystation」は同シリーズの49鍵や66鍵モデルと変わらずセミウェイト鍵盤を採用するなど、単純に鍵盤数を増やしただけのモデルになっていることが理由だと思われます。

他社の機種と比較すると演奏性では劣りますが、それを上回るコストパフォーマンスの良さが目立ちます。

総括

いかがでしたか?

本記事が読者の方々にとって、MIDIキーボードを選ぶ際の助けになれば幸いでございます。

当ブログでは他にもDTMer向けの記事を書いていますので、是非お読みいただければ幸いです。

MIDI キーボード

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