世界一のメロディーメーカーと名高いポップスター、ブルーノ・マーズの使用機材についてまとめました。共同製作者であるAri Levine氏の使用機材についても触れています。
筆者による各機材のレビューもございますので、参考にしていただければ幸いです。
PC環境
Apple / Macbook Pro 16インチ
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キーボードと筐体のサイズから、16インチのMacbook Proであることが確認できます。
解説
年式やCPU等の詳細スペックが不明だったため、本項ではDTMに最低限必要だとされているスペックを提示するにとどめます。
- CPU:最新世代 Core i5 / Ryzen 5 / Apple M1以上
- メモリ:16GB以上(生音中心なら8GBでも可)
- ストレージ:SSD512GB以上(サブストレージとしてならHDDもあり)
DAW
Avid / Pro Tools
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Macbookの液晶にProToolsのプロジェクト画面が写っています。
解説記事
マイク
SHURE / SM58
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解説
アメリカの音響機器メーカー「SHURE」が販売している大定番のボーカル用ダイナミックマイクです。「ゴッパー、ゴッパチ」等とも呼ばれています。
耳障りな破裂音を取り除くために、ポップフィルターが内蔵された球型グリルが採用されています。
耐久性にも優れている他、交換用のグリルボールが単体かつ安価で販売されていますので、内部回路が壊れない限りは長く使い続けることができます。
SHURE / SM57
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下記動画内で使用が確認できます。
解説
同じくSHURE社が販売している、楽器録音用の超定番ダイナミックマイクです。
ギターアンプやスネアドラム、管楽器など様々な楽器のレコーディングに使用されていますが、その優れた高音域の抜けの良さから、会議やスピーチ用のマイクとして使われることも多いです。
高音が前に出やすいという理由で、あえて「SM58」ではなく本機をボーカル用マイクとして使うボーカリストも存在します。
AKG / C414 XLS
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以下の動画内で使用が確認できます。
解説
AKGが世界に誇る定番コンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクは使う際に電源が必要で衝撃や湿度に弱い上に高価ですが、拾える音の範囲が広い(音質が良い)という特徴があります。
一方でSM58とSM57はダイナミックマイクに分類され、安くて丈夫ではあるがコンデンサーマイクに比べて拾える音の範囲が狭いという特徴があります。
ギター・ベース
Taylor / 714ce V-Class
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以下の動画内で使用が確認できます。
解説
Taylorはカリフォルニアに拠点を置くギターメーカーです。アコースティックギターを中心にラインナップを展開しており、プロの間でも使用者がかなり多いブランドです。
714ceはTaylorの中でも高級ランクに位置する700シリーズの一つであり、定価が52万円とかなり高価です。ちなみに、最も使用者が多く定番とされているのは300シリーズで、価格は30万円ほどとなっております。
どちらにせよ高級ですが、奏でられる音はプロも魅了するほどです。
2022年8月現在、公式HPには生産終了のアナウンスが表示されています。
FENDER / American Professional II Stratocaster, Maple, Mystic Surf Gr
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以下の動画内で使用が確認できます。
解説
Fenderが販売しているエレキギター・シリーズで最も有名なのが、この「American Professional II」です。伝統的な外観とスペックを踏襲しながら、現代的なサウンドやプレイスタイルにも適応させたモデルです。
ちなみに、最初にブルーノが手にしたギターは父親に買ってもらったSquiarのストラトだそうです。FENDERは高くて手が出せない、もう少し安価なモデルが良いという方は、Squiarのストラトキャスターがオススメです。
Ernie Ball / Regular Slinky Guitar Strings (10-46)
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解説
世界で初めてエレキギターの弦を開発したアメリカの老舗メーカー「ERNIEBALL」の代表的なレギュラー弦です。
世界中のギタリストから長年に渡り圧倒的な支持を得ています。価格も安いのでオススメです。
ギター・ベース用アンプ / エフェクター
アンプ
Fender / Custom Vibrolux Reverb
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解説
同じFenderから販売されている「Twin Reverb」と「Deluxe Reverb」の間に位置するモデルです。
35W出力に10インチスピーカーを2発搭載した、ロックサウンド向けのコンボアンプです。
ピアノ・シンセサイザー
Moog / Minimoog Voyager Electric Blue Edition
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解説
元祖シンセサイザーとも名高い「Moog」のMinimoog Voyager Electric Blue Editionを使用しています。現在こちらのシリーズは生産終了しており、プレミア価格がつくほどの希少品となっております。
ARTURIA社からこちらのMinimoog Voyagerを再現したソフトウェア音源「Mini V」が販売されていますので、そちらを使用するのが現実的でしょう。音源の質や再現度はMoog社のお墨付きなので、安心して使用できます。
また、「Mini V」を単品で買うよりは「V Collection 8」というバンドル品を購入した方が圧倒的にコスパが良いのでオススメです。
Roland / Juno-106(代替品:JU-06A)
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解説
1984年に登場し、現在に至るまで絶大な人気を誇っている、DCO搭載・6ボイス・ポリフォニックシンセサイザーです。
オシレーターに、従来のVCO(Voltage Controlled Oscillator)ではなく、デジタルで制御することによって安定したピッチを実現可能なDCO(Digital Controlled Oscillator)を搭載した点が最大の特徴です。
このDCOオシレーターが放つ唯一無二なサウンドは、他機種では出せない独特なもので、JUNO-106の人気と希少性を高くしています。
2019年からは本家RolandがJUNO-106のサウンドを再現したアナログモデリングシンセ「JU-06A」が販売されています。
しかし実機の持つ独特なアナログ感を完璧に再現できたわけではないようで、依然として元祖JUNO-106の人気は衰えていません。
Mellotron / M4000D
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解説
Mellotronはビートルズが使用していたことで有名なサンプル・プレイバック・キーボードです。
キーボードの鍵盤を押すとテープが再生され、そのテープに記録されていた音(サンプル)が出るという仕組みなので、元祖サンプラーとも呼ばれています。
こちらのM4000Dは2011年に発売され、元来の独特なメロトロンサウンドを継承しつつ、最新のデジタル技術を統合したモデルとなっております。
KORG / microKORG
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microKORGはブルーノ本人が使用しているわけではありませんが、下記記事にて共同製作者のAri Levineがほぼ全ての楽曲で使用していると発言しているためリストアップしました。
解説
2002年に発売されて以来、現在に至るまで世界各国でベストセラーとなっている超人気のアナログモデリングシンセです。小型のコンデンサーマイクがついており、ボコーダーとしての機能も兼ね備えています。
ちなみに、本機にはMIDI端子が搭載されているので、MIDIインターフェイスを使ってPCと接続すればMIDIキーボードとしても使うことができます(USB端子は搭載されていないので注意)
MIDI入力機器
M-Audio / Axiom AIR Mini 32 MIDI Controller
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解説
かつてM -Audioから販売されていたミニ32鍵MIDIキーボードです。既に販売終了品となっており後継機は発売していないようです。
中古であれば入手可能ですが、操作性が似ている現行の代替種として「Akai MPK mini MK3」などもあるので、あえて本機を選ぶ必要はないと思います。
プロセッサー
API / 550B
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解説
1967年に開発された同社のディスクリート3バンド・イコライザー「550」や「550A」の設計を継承しつつ、1バンド追加することにより現代のサウンドに適応できるように進化させた4バンド・イコライザー・モジュールです。
ちなみに、550Aも復刻版が販売されていますが、550Bの主な違いは3バンドか4バンドかという点であり、550Bの方が汎用性が高いという認識で良いと思います。
どちらも実機は高いので、Waves社がAPI社と共に550Aと550Bをモデリングしたソフトウェアプラグイン(API 550)を購入するのが現実的かと思います。
API / 512C
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解説
1967年に同社初のマイクプリ・モジュラーとして開発された「API 512C」を現代技術の下で復刻したものです。オリジナルの設計に忠実で、現代に至るまで世界中で親しまれているサウンドを得ることができます。
オリジナルからの変更点としては、パネル前面にインストゥルメント用HI-ZインプットとXLRインプットが搭載されたことが挙げられます。
ソフトウェアプラグイン
ダイナミクス系
Waves / Renaissance Vox
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下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのコンプとして挙げています。
解説
操作性が優れていることで有名な定番ボーカル用コンプレッサーです。3つのフェーダーがありますが、その内の2つ(Gate・Gain)は微調整用で、中央にある「Comp」というパラメータを調整するだけで目的のコンプレッション効果を得ることができます。
コンプレッション、リミッティング、レベルマキシマイズを一つのノブで一括操作できるため、初心者から作業効率を求めるプロまで幅広く使われているプラグインです。
ちなみに、本プラグインはWavesバンドルだとPlatinum以上に収録されています。
Waves / Renaissance Compressor
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下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのコンプとして挙げています。
解説
Wavesの超定番コンプレッサーです。同社のRenaissanceシリーズの中では細かくパラメータを調整できる方で、5つのパラメータ(スレッショルド・レシオ・アタック・リリース・ゲイン)が用意されています。
同社のボーカル用コンプ「Rvox」や楽器用コンプ「Renaissance AXX」よりも、もうちょっと細かく音作りをしたいという時に活躍します。
また、WAVESプラグインのバンドル製品である「WAVES GOLD Bundle」に含まれていることから、DTMerの中には持ってる人が非常に多いプラグインです。
Waves / L2 Ultramaximizer
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下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのリミッターとして挙げています。
解説
音割れを防ぎながら音圧を上げる「リミッター(マキシマイザー)」と呼ばれるプラグインの代表的ソフトです。
同社のハードウェアリミッター「L2」をモデルに開発されたプラグインで、世界で最も使われているリミッタープラグインとも言われています。
現在は後継の「L3」シリーズが販売されていますが、現行の「WAVES Platinum」以上のバンドルには「L3」と一緒に旧バージョンの「L2」や「L1」も一緒にバンドルされています。これは、バージョンによって操作感や得られる効果に多少違いがあるからです。
フィルター系
McDSP / FilterBank Native
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下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのEQとして挙げています。
解説
1998年にシリコンバレーで誕生したオーディオソフト及びハードウェアデベロッパー「McDSP」が開発したイコライザープラグインです。
Neve 1084、Avalon 2055をはじめとした往年の名器から現代の最新機種に至るまで、あらゆるサウンドキャラクターをエミュレート可能です。
ちなみに、長年Pro Tools専用プラグインとして名を馳せていたMcDSPですが、現在はVSTやAUに対応したバージョン(Native版)が販売されているため、その他の主要DAWでも使用可能です。
空間系
Avid / D-verb
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下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのリバーブとして挙げています。
解説
Pro-Toolsに付属しているリバーブプラグインです。非常にシンプルなUIでありながら、プロも納得するリバーブ効果を得られるとして高い評価を得ています。
Line6 / Echo Farm
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ソース
下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのディレイとして挙げています。
解説
Roland RE-101を始めとした数多くのビンテージ・ハードウェアをモデリングしたディレイ・エコープラグインです。
Pro Tools用の定番プラグインとして評価を得てきましたが、近年VSTとAUに対応しました。
Soundtoys / Echoboy
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ソース
下記記事内で、ブルーノ・マーズの共同製作者であるAri Levine氏がお気に入りのディレイとして挙げています。
解説
老舗プラグインメーカー「Soundtoys」を代表する、大定番ディレイ・プラグインです。
EchoPlex、Space Echo、Memory Man、DM-2、TelRay oil can delayを始めとした、ヴィンテージ・エコーボックスを基に制作された30種類のスタイルが収録されています。
また、プリセットが100個以上用意されているため、自分でパラメータをいじらずともプリセットの中から選んで使うことが可能です。