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【banvox】使用機材・解説(20製品)

故アヴィーチーやデヴィッド・ゲッタなど、名だたるDJから称賛されたトラックメイカー「banvox」氏の使用機材についてまとめました。

筆者による各機材の解説もございますので、併せて参考にしていただければ幸いです。

目次

PC環境

マウスコンピューター / DAIV Desktop(Intel inside)

詳細情報

情報源

下記ツイートの添付写真に本製品が写っています。

説明

日本のBTOメーカー「マウスコンピューター」が展開するクリエイター向けPCブランド「DAIV」のデスクトップPCを使っている様です(型番不明)。

BTO(Build To Order)は日本語で「受注生産」を意味し、CPUやメモリ、ストレージ容量などの各パーツを購入者側がある程度自由にカスタマイズできます。余計な付属ソフトウェアが搭載されていないことから、BTO PCは大手電機メーカーのPCよりも圧倒的にコスパが良いです。

ちなみに、一般的に音楽制作に必要だとされているPCスペックは以下の通りです。購入の際に参考になれば幸いです。

DTMに必要なPCスペック
  • CPU:最新世代 Core i5 / Ryzen 5 / Apple M1以上
  • メモリ:16GB以上(生音中心なら8GBでも可)
  • ストレージ:SSD512GB以上(サブストレージとしてならHDDもあり)

Western Digital / My Book 4TB HDD

詳細情報

情報源

下記ツイートの添付写真に本製品が写っています。

説明

米国のストレージ製造企業「Western Digital」が展開している、デスクトップ型外付けハードディスクドライブ・シリーズ「My Book」の4TBモデルです。

Windows / Mac OSの両環境において、面倒なフォーマット作業なしに即座に使用可能です。

DAW

Image-Line / FL Studio 20 Signature

詳細情報

情報源

banvoxさんはFL STUDIO内臓のシンセ(Harmor)やプラグインをよく使うそうです。

説明

EDM系コンポーザーから多大なる支持を集めている、ベルギー発のDAWソフトです。詳しくは以下の記事で解説しています。

オーディオインターフェイス

Roland / Super UA (UA-S10)

詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2020年6月9日公開)に掲載されているbanvox氏の自宅スタジオの写真に、本製品が写っています。

説明

「Super UA」は、一般的なPCM方式に加えてDSD1DSDとは音をデジタル化する方式の1つで、一般的なPCMフォーマットよりも高い周波数でサンプリングすることが可能。各サンプルは1bitで記録され、そのサンプリング周波数は一般的な音楽CD(44.1kHz)の64倍である2.8MHz、あるいは128倍である5.6MHzのフォーマットが使われている。DSDでの記録形式は音楽CDよりも高い精度で記録できることから、主にレコーディングや音楽配信のフォーマットとして普及が進んでいる。方式のハイレゾ音源の再生にも対応した、2in/6outのUSB2.0オーディオインターフェイスです。

ローランド社独自のDSPオーディオ・エンジン「S1LKi」を搭載しており、これによってハイレゾ音源(PCM/DSD)の出力及び再生を可能にしています。サンプリング周波数は、一般的なPCM方式では最大32bit/352.8kHz、DSD方式では最高5.6448MHzまでサポートしています。

2018年に生産終了となリましたが、2022年6月現在に至るまで後継機の発表はありません。2017年2月からUAシリーズに代わって登場した「Rubix シリーズ」にも、同様の機能(ハイレゾ対応など)を備えたモデルは存在しません。

ヘッドフォン・スピーカー

DELL / Soundbar

詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2020年6月9日公開)に、2007〜8年頃に購入したDELLのパソコンに付属していたスピーカーを使っているとの記述があります。

説明

Soundbar(サウンドバー)とは、PCメーカーの「DELL」が製造・販売している、純正のステレオスピーカーシステムです。DELL製モニターディスプレイの支柱部分に直接取り付けることができます。

Banvoxさんが使っているサウンドバーは旧式のもので、現在は入手不可能のようです。ただ、サウンドバー自体は2022年現在でも複数のモデルが販売されており、上記の写真に写っているものと最も形が近いのは「AC511M」です。

Fostex / NF-01A

詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2014年5月30日公開)に、本製品を使っているとの記述があります。

説明

日本のフォスター電機が展開する自社ブランド「Fostex」から、2002年〜2013年まで製造・販売されていた5インチ・2WAYパワードモニタースピーカーです。

それぞれに独立した50Wアンプを備えた130mm径のHPウーファーと20mm径のソフトドームツィーターを搭載し、再生周波数帯域は「55Hz〜40kHz」までカバーしています。

また、設置場所が原因で低音域が不自然になった時の補正用としてLO FREQ(+2/0/-2dB at 55Hz)と、壁面の反射による残響が多い場合など、高域を補正したい時のためにツィーター出力を±3dBの範囲で調整できる機能を搭載しています。

非常に惜しまれつつも生産終了となりましたが、現場からの根強い復活希望の声を受け、2017年3月には100ペア限定で本機を踏襲した後継モデル「NF01R」が販売されました。

その後は、2018年11月に同NFシリーズより「NF04R(4インチ・2WAYパワードモニター)」が発売されました。設計思想は継承しているものの、大きさとアンプ出力数が小さくなっているので正当な後継機という訳ではないそうです。

Harman Kardon / Esquire Mini

詳細情報

情報源

下記ツイートの添付写真に本製品が写っています。

説明

アメリカのオーディオ機器メーカー「Harman Kardon(ハーマンカードン)」が販売していた、ビジネスマン向けスマホ給電機能付き小型Bluetoothスピーカーです。

音楽を聴くだけでなく、ノイズキャンセリング機能を搭載したハンズフリー通話対応のマイクを装備しているため、ビジネス用途での使用にも適しています(むしろこっちが本命)。banvoxさんは、ツアーなどで外出続きの時に本機を持ち歩いているそうです。

ちなみに、現在は後継の「Kardon Esquire Mini 2」が販売されています。

MIDI入力機器

Novation / FLKey 37

詳細情報

情報源

下記ツイートの添付写真に本製品が写っています。

説明

Novationより販売されている、FL Studio専用にカスタマイズされたMIDIキーボード「FLKey」の37鍵モデルです。

FL Studio内の主要機能を割り当てた豊富なフィジカルコントローラーに加え、16個のベロシティ対応RGBパッドや、自動でDAW内のパラメータとリンクする8つのノブが搭載されています。

プラグインやプリセットの選択からパラメーター調整に至るまでを、マウスを使わずに全て本機だけでコントロール可能です。

ちなみに「FLkey」のラインナップには、25ミニ鍵盤を備えた「FLkey 25」も存在します。「FLKey 37」と比べると省スペースでポータビリティに優れているといったメリットがありますが、スケールモードで使えるスケールの種類が少なかったり、プリセットやパラメータを表示するミニディスプレイがなかったりなど、いくつかの機能制限があります。

Native Instruments / Komplete Kontrol S61 MK2

詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2020年6月9日公開)に掲載されているbanvox氏の自宅スタジオの写真に、本製品が写っています。

説明

業界標準の音楽制作ソフトウェア・バンドル「KOMPLETE」との併用に最適化された、フラッグシップ・MIDIキーボードシリーズ「KOMPLETE KONTROL S-Series」の61鍵モデルです。

本シリーズについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ソフトウェア音源

マルチ音源・バンドル

Native Instruments / KOMPLETE 13 Ultimate

詳細情報

情報源

下記ツイートより、Native Instruments社の「ELECTRIC SUNBURST DELUXE(ギター音源)」と「Guiter Rig(アンプシミュレーター)」を使用していることがわかります。

両製品はそれぞれ単品購入も可能ですが、数々のNI製品を収録した「KOMPLETE」バンドルの方が圧倒的にお得なので、恐らくはbanvox氏もバンドルで所有しているものと見られます。

ちなみに、この2製品が両方とも収録されているのは「ULTIMATE」以上のエディションとなっています。

説明

音楽制作に必要なあらゆるサウンドを全て備えた業界標準の総合音源「KOMPLETE」のフラッグシップエディションです。音楽クリエイターの間ではデファクトスタンダードとなっています。

収録されている音源やエフェクトの数によってエディションが分けられているので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう(後から上位版へアップグレードが可能です)。

ちなみにUltimate版には、118個のインストゥルメント&エフェクトに、39種類のExpansions(サンプルパック)という、合計で67,000以上のサウンドが収録されています。

シンセサイザー

Xfer Records / Serum

詳細情報

情報源

Serumのプリセットパックを販売していることから、ご自身もSerumを使用していることがわかります。

説明

近頃の第一線で活躍されているプロミュージシャンで使っていない人はいないんじゃないかというレベルで使用者が多いウェーブテーブル方式シンセサイザー音源です。

非常にくっきりとしたデジタル感のある音が特徴的で、EDMからFuture Bass、ポップスと幅広いジャンルで使用されています。

各社・各個人からプリセットパックが多数配布されているので、これから初めてシンセ音源を買おうとしている初心者の方にもオススメできます。

Lennar Digital / Sylenth1

Synth by Lennar Digital
詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2014年5月30日公開)に、本製品を使っているとの記述があります。

説明

EDMを始めとしたダンスミュージックの定番ソフトウェアシンセサイザーです。発売から10年以上経過していますがまだまだ人気です。

太くて芯のあるサウンドや、CPU負荷が低いこと、UIが視覚的に優れている等の理由から、 後発の「Serum」や「Spire」が盛り上がっている昨今でも根強い人気を誇っています。

機能が制限されたデモ版を無料でダウンロード可能なので、一度使ってみることをオススメします(上記のバナーリンクはデモ版のダウンロードページに飛びます)。

TAL / NoiseMaker

Synth by TAL
詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2014年5月30日公開)に、本製品を使っているとの記述があります。

説明

スイスのTAL(Togu Audio Line)が開発した、バーチャル・アナログタイプのフリー・ソフトウェア・シンセサイザー音源です。

2つのメインオシレーターと1つのサブオシレーター、「Roland /Juno」系のコーラス・エフェクトを始めとした豊富なエフェクト、ローパス/ハイパスやノッチを含む複数のフィルタータイプ、2つのLFO、エンベロープエディター、そして256のファクトリー・プリセットなど、無料とは思えない数々の機能を搭載しています。

機能性だけでなく、サウンドの質や視認性の良いGUIも高く評価されており、無料シンセの定番としての地位を確立しています。

Arturia / Minimoog-V

Synth by Arturia
詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事(2014年5月30日公開)に、本製品を使っているとの記述があります。

説明

「Moog」社の伝説的アナログシンセサイザー「Minimoog」を、Arturia社がエミュレートしたソフトウェアシンセ音源です。

オリジナルの製造元である「Moog Music」社から正式なライセンス認証を受けて開発していたため、音源の質や再現度はMoog社のお墨付きとなっていました。

2012年6月末をもってArturia社とMoog Music社の間のライセンス契約が切れたために、2012年7月以降はサウンドやインターフェイスはそのままに、製品名を「Mini-V」に変更して販売並びにアップデートが継続されています。

また、「Mini-V」は単体でも購入できますが、それよりは本製品を含む32種類のArturia製ソフトウェア音源を収録したバンドル「V Collection 9」を購入した方が、圧倒的にコスパが良いのでオススメです。

ピアノ・キーボード

サウンド&レコーディング・マガジン 2020年9月号

詳細情報

説明

本書に掲載されたインタビュー記事にて、ご自身の色々な曲で使用しているピアノ音源について言及しています。

サンプルパック

Loopmasters / Iconical Vocal Acapellas Vol3

Samplepack by Loopmasters
詳細情報

情報源

本サンプルパックに収録されている声ネタが、「Summer」という曲で使用されています。

説明

ダンス、ポップ、エレクトロ、ハウス、ブレイクビーツ、ドラムンベース等に適したボーカルフレーズを収録したサンプルパックです。

124〜174 BPMのボーカルフレーズを70個収録しています。それらは20のテーマに分類されているため、目的のフレーズを探しやすくなっています。

雑誌掲載情報

サウンド&レコーディング・マガジン 2020年9月号

詳細情報

説明

本書に掲載されたインタビュー記事にて、「Genius ft. BENXNI」で使用した2つのシンセサイザー音源と、ご自身の色々な曲で使用しているピアノ音源について言及されています。

ソフトウェアプラグイン

マルチエフェクター

iZotope / Ozone 9 Advanced

詳細情報

情報源

以下のインタビュー記事に、本製品を使っているとの記述があります。

説明

人工知能を活用したプラグインソフトを開発していることで有名な「iZotope」社が販売しているマスター・プラグインエフェクトです。

AIによる自動マスタリング機能「Master Assistant」を搭載しているため、マスタリング知識のない初心者にとっては非常に強い味方となるソフトます。

プロの間でも「とりあえずAI機能を使ってマスタリングし、そこから自分で微調整する」という作業時間短縮のためのプラグインとして使用者が非常に多いソフトです。

全部で「Elements・Standard・Advanced」という3つのグレードが存在しますが、目玉機能である「Master Rebalance」や「Low End Focus」は「Advanced」でないと使えないので、基本的には「Advanced」一択だと思います。

雑誌掲載情報

サウンド&レコーディング・マガジン 2020年9月号

詳細情報

説明

本書に掲載されたインタビュー記事にて、ご自身の色々な曲で使用しているボーカル用ミキシングプラグインについて言及しています。

サウンド&レコーディング・マガジン 2020年10月号

詳細情報

説明

本書に掲載されたインタビュー記事にて、よく使うサイドチェイン・プラグイン2種と、EQプラグイン1種が紹介されています。

おすすめの1曲

banvox / Watch Me

Banvox アイキャッチ

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