「アスノヨゾラ哨戒班」や「DAYBREAK FRONTLINE」等、数々の大ヒット曲を生み出したボカロP「Orangestar」氏の使用機材についてまとめました。
筆者による各機材のレビューもございますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
PC環境
Apple / MacBook Pro (16-inch, 2019)
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Touch Barを搭載していることと、入出力端子がThunderbolt 3 x4であることから「Macbook Pro (16-inch,2019)」だとわかります。
説明
Appleが展開しているクリエイター向けノートパソコンシリーズ「MacBook Pro」の、2019年モデルです。現行モデルでは廃止されているTouch Barが搭載されているのが特徴です。
本モデルの最小構成は「CPU:2.6GHz6コア Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)、RAM:16GB、SSD:512GB」なので、少なくともこれ以上のスペックは有しているのは確かです。
参考までに、一般的にDTMをする際に必要とされているスペックも記載しておきます。
- CPU:最新世代 Core i5 / Ryzen 5 / Apple M1以上
- メモリ:16GB以上(生音中心なら8GBでも可)
- ストレージ:SSD512GB以上(サブストレージとしてならHDDもあり)
Anker | PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PD メディア ハブ
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情報源
下記ツイートの添付写真を見ると、本機がMacbookのThunderbolt端子に接続されていることがわかります。
説明
Anker社が販売している、MacBooki Air/Pro に最適な7-in-2USBハブです。
2016年~2020年モデルのMacBook ProにはThunderbolt(USB-C)以外の端子が搭載されていないため、外部機器を接続することの多いDTMerにはUSBハブが必需品となっていました(2021年モデルではHDMIやSDカードスロットが復活)。
本製品はThunderbolt端子を二つ使用する代わりに、USB-Cポート×2、USB-A 3.0ポート×2、microSD&SDカードスロット、4K対応HDMIポートといった、計7つのポートを使用可能にします。
DAW
Steinberg / Cubase Pro 12
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Cubaseのプロジェクト画面が写っています。
説明
国内トップシェアを誇る大定番DAWです。詳しくは以下の記事で解説しています。
オーディオインターフェイス
Steinberg / UR22C
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写真の左下に写っているのが本機です。
説明
Cubaseの開発元としても有名なスタインバーグ社が2019年10月に発売した、32bit/192kHz対応、2in/2out仕様のUSB3.0オーディオインターフェイスです。
MIDI入出力端子を含めDTMに必要な機能を網羅していること、堅牢性が高く比較的ハードな使用環境にも耐えられること、そしてこれらのスペックを有していながら安価であることから、現在でも品薄状態が続くほどの人気を誇っています。
また、DSP機能「dspMixFx1」を搭載しているため、PC側のCPUに負荷を与えずにアンプシミュレーターを始めとした高品質なエフェクトを使うことができるのも特徴です。
ROLAND / QUAD-CAPTURE UA-55(現行:Rubix24)
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ヨルシカのコンポーザーであるn-bunaさんからのプレゼントの様です。
説明
Rolandがかつて販売していた、最大24bit/192kHz対応、4in/4out仕様のUSB 2.0オーディオ・インターフェースです。
2017年からは後継種として、より広いダイナミックレンジと低ノイズを実現した新開発のマイクプリアンプ、ループバック機能、コンプレッサー機能を新たに搭載した「Rubix24」が販売されています。
「UA-55」と比べると、音が太くなった上にノイズが少なくなったと評判です。
ヘッドフォン・スピーカー
audio-technica / ATH-M50x Black
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キーボードの右側に置いてあります。ヘッドバンドとイヤーパッドのデザインから「ATH-M50x」だとわかります。
説明
業務用モニターヘッドホンとして高い評価を得ている「AUDIO TECHINICA / Mシリーズ」の、ハイエンドモデルです。
優れたコストパフォーマンスからプロアマ問わず使用者が多く、2019年には全世界累計販売数が100万台を突破しました。
スタジオモニターヘッドホンらしい広帯域でフラットな特性は、スタジオレコーディングやミキシングはもちろん、DJやトラックメイカーにもおすすめです。
YAMAHA | HS5
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CLASSIC PRO / MST モニタースピーカースタンド
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説明
サウンドハウスが展開するプライベートブランド「CLASSIC PRO」の、大人気卓上モニタースタンドです。
非常にコストパフォーマンスが優れており、サウンドハウスのスピーカースタンドカテゴリーでは常に売り上げ上位に君臨しています。
スピーカーを載せる台座の大きさが21(W)×24(D)cmなので、「YAMAHA / HS5」を始めとした5インチ前後のモデルに適しています。
ギター・ベース
SQUIER / Affinity Stratocaster, Laurel, Black
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説明
フェンダー社の低価格帯ブランド「Squier」から販売されているストラトキャスターです。
本家フェンダーと同様の伝統的なデザインを有しています。非常にコストパフォーマンスが優れているため、初心者の初ギターとして、あるいは中上級者のセカンドギターとして人気があります。
MIDI入力機器
Native Instruments / KOMPLETE KONTROL M32
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説明
総合音源バンドル「KOMPLETE」で有名なネイティブインストゥルメンツ社が販売している、コストパフォーマンスに優れた32鍵MIDIキーボードです。
MIDIキーボード及び「KOMPLETE KONTROL シリーズ」については以下の記事で詳しく解説しています。
YAMAHA / KX25(生産完了)
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2014年頃にアメリカに滞在していた時に使っていたようです。
説明
YAMAHAが2008年3月に発売したUSB接続タイプの25鍵MIDIキーボードです。現在は生産完了となっている上に、後継モデルも存在しません。
ドラム、ギター、ベース、キーボード等のMIDIフレーズを内蔵していたため、リアルタイム演奏が苦手な方でも本格的なMIDI打ち込みが可能でした。
ソフトウェア音源
マルチ音源・バンドル
Native Instruments / KOMPLETE 13
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下記動画内で「Battery」と「Kontakt 5」の使用を確認できます。これらは一応単品購入可能ですが、かなり割高なのでバンドルで所有している可能性が高いです。
説明
音楽制作に必要なあらゆるサウンドを全て備えた業界標準の総合音源です。このバンドルとDAWだけで曲を作っているプロもいるほどです。
収録されている音源やエフェクトの数によってグレードが分けられているので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう(後から上位版へアップグレードが可能です)。
ちなみに無印版には、68個のインストゥルメント&エフェクトに、24種類のExpansions(サンプルパック)という、合計で35,000以上のサウンドが収録されています。
ボーカル音源
1st PLACE / IA DUO PACKAGE
詳細情報
情報源
「アスノヨゾラ哨戒班」を始めとした、ほぼすべての楽曲で「IA」が使われています。
説明
ゲーム「AIR」の主題歌「鳥の詩」のボーカルとしても有名な「Lia」の声を元に作成された「VOCALOID 3」エンジンの歌声ライブラリです。
オリジナルの「IA -ARIA ON THE PLANETES-」と、よりパワフルな声色の追加ライブラリ「IA ROCKS」、そしてこれらをバンドルしたお得パッケージの3形態で販売されています。
クリプトン社のライブラリと違って単体購入では使用できず、別途クリプトン社製品に付属する「Piapro Studio」か、YAMAHA公式サイトで販売されている「VOCALOID 5」が必要です。
1st PLACE / IA AI SONG – DUO PACKAGE
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情報源
本製品には、Orangestarさんが作詞作曲した「キミノヨゾラ哨戒班」のプロジェクトファイル(.ccs)とOff Vocal音源が特典として付属しています。
従って、Orangestarさんは本製品を所有(恐らくは提供)しているものと見られます。
説明
2021年10月27日発売されたCeVIO AI用のソングボイスです。ボーカロイド用ソングバンクと同じく、声優には「Lia」氏を起用しています。
本製品と従来のVOCALOID用ライブラリ「IA DUO PACKAGE」の違いは、そのまま「VOCALOID」と「CeVIO AI」の違いに帰結します。
というのも、「VOCALOID」と「CeVIO AI」はどちらも音声合成技術という同じカテゴリーに属しますが、その合成方式は全く異なっているのです。
VOCALOIDは「収録した人の声の録音データを細かく切って、それらを滑らかにつなぎ合わせる」ことで歌声を生成する仕組みとなっており、この手法を専門的には「波形接続型音声合成」と呼びます。
その一方でCeVIO AIは「人の声質や話し方、歌い方の特徴をAIに学習させ、それらをコンピューター上で人工的に再現(シミュレーション)する」という、まさにAIによる深層学習によって機能します。この手法は「統計的パラメトリック音声合成」と呼ばれています。
これは、言い換えれば、VOCALOIDが「サンプラー音源」、CeVIO AIが「物理モデル音源」のようなものだということです。
CRYPTON / 初音ミク V4X
詳細情報
情報源
「回る空うさぎ」を始めとした複数の楽曲で「初音ミク」が使われています。
説明
おすすめの1曲
Orangestar – Henceforth (feat. IA)