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DTM機材オタク
国内・海外ミュージシャンの使用機材情報を調査し、解説記事を執筆しています。また、作曲に役立つヒントや参考書などのレビューも行っています。

【2022年】DTMの始め方!〜基本知識と必要機材について〜【解説】

近年、様々な事情から在宅時間が増えたことにより、楽器や作曲(DTM)に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、DTMを始めるために必要な機材と基本的な知識についてわかりやすく解説していきます。

「DTMを始めたいとは思ったけれど、PCやソフトに対する前提知識がなくて心が折れかけている」という方々の一助になれば幸いです。

目次

そもそもDTMとは?

DTM(読み:ディーティーエム)というのは「Desk Top Music」の頭文字を取ったもので、パソコンを使った音楽制作手法のことを指します。

現代の楽曲制作はPCを使うのが主流なので、「DTM=楽曲制作」のような意味で使われていることも多いです。

厳密に言えばパソコンを使わない制作スタイルはDTMとは呼ばないのですが、実際は曖昧です。

ちなみにDesk Top Musicは和製英語であって、海外では同様の意味を表す用語として「Computer Music」とか「Bedroom Production」が使われています。そっちの方が理にかなっていると言うか、直感的ですよね。

「DTMって言うけどさぁ、じゃあ床にノートパソコン置いて制作するスタイルはDTMじゃないんですかぁ?」と聞かれたら、Yesと答えるのを少し躊躇してしまいます。確かにデスクトップ(卓上)じゃねぇな、って(笑)。

最低限必要な機材一覧

DTMを始めるにあたって、最低限必要な機材は以下の通りです。

  1. パソコン(スマホ、タブレットも可)
  2. DAW
  3. モニター・ヘッドフォン(イヤホン)

あれ?これだけ?と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、これだけでもDTMはできます。

もちろん、他の機材も用意した方が効率が良いのは確かですが、初めから色々と物を揃えなくてもDTMはできるよ、ということをご理解いただければと思います。

それでは順を追って説明していきます。

パソコン

DTMを始めるに当たって、何よりも必要なのは「PC(パソコン)」です。

よし!パソコンね!いつも使ってるパソコンあるわ!

って思った方、ちょっと待ってください。音楽制作をはじめとしたクリエイティブな作業をするためには、どんなPCでもOKというわけにはいかないんです。

というのも、PCの「スペック(=仕様・性能)」が十分でないと、快適な楽曲制作ができない可能性があるのです。

スペックには様々な指標があり、細かい所まで見ると非常に煩雑なのですが、DTM用にPCを選ぶ際は「OS、CPU、RAM、ストレージ」といった4つの指標を見ればOKです。

以下のアコーディオンボックスをクリックorタップすると各用語についての詳しい説明が表示されますが、結構長いので興味のない方は飛ばしていただいても構いません。



上記の長ったらしい説明をまとめたのが以下の表になります。

DTMに必要なPCスペック
  • CPU:最新世代 Core i5 / Ryzen 5 / Apple M1以上
  • メモリ:16GB以上(生音中心なら8GBでも可)
  • ストレージ:SSD512GB以上(サブストレージとしてならHDDもあり)

今現在所有しているPCが上記の水準を満たしていれば、そのまま使っても問題なくDTMを始められるでしょう。

一方で、所有PCのスペックが低かったりこれから新しくPCを買うという方は、上記の表を参考に選んでみて下さい。

スマホやタブレットじゃ駄目?

ダメということはありません。

と言うのも「Garageband」や「FL Studio Mobile」など、モバイル端末向けのDAWも数多く存在するためです。

ただ、作業のしやすさや拡張性はPCの方が圧倒的に上なので、本格的に作曲を始めたい方はPCを選ぶことをお勧めいたします。

もちろん、気軽にDTMを体験できるという点では全然アリなので、PCを持っていない方はスマホにDAWをインストールしてみると良いでしょう。

DAW

DAW(Digital Audio Workstation)とは、楽曲制作に必要な機能を網羅的に備えたソフトウェアのことです。

「ダウ」とか「ディー・エー・ダブリュー」と呼ばれています。

ボーカルや楽器の録音&編集に加え、ソフトウェア音源を使用した打ち込み、更にはミックスと呼ばれる「トラックの音量バランスを調節する作業」に至るまで、楽曲制作に必要な作業を全て実行できます。

DAWを使えば、大規模なレコーディングスタジオに行ったり高価な業務用機器を揃えなくても、個人で楽曲制作を完結できるというわけです。


各社から数多くのDAWが販売されていますが、主な違いは操作性やGUI(見た目)であって、できること自体はどのソフトもほぼ変わりません。

自分の制作スタイルや好みに応じて、あるいは自分の好きなアーティストが使っているから、という理由で選んでも全く問題ありません。

ただ一点注意としては、Apple社が販売している「Logic Pro X」というDAWだけは、Mac OSでしか使えません。

Logicを使いたいという方は、必然的にMacを使う必要があるということだけは覚えておいてください。

DAWについての解説や選び方については、以下の記事で詳しく解説しております。

モニター・ヘッドフォン(イヤホン)

究極を言うと、音が聴けるのであれば、PC内蔵スピーカーやリスニング用ヘッドフォンでも曲作りは可能です。

ただそれだと、出来上がった楽曲のクオリティはいまいちなものになる可能性が高いです。

というのも、内蔵スピーカーやリスニング用ヘッドフォンは、音楽を聴くのに最適化(音に色付け)されているからです。

よく「超低音!」とか「BASS BOOST」なんてキャッチコピーが付いた製品が売っていますよね、あれがそうです。

仮に、DTMをする際に低音がブーストされているヘッドフォンを使ったとしたら、出来上がったトラックを別のヘッドフォンで聴いたら低音がスッカスカに感じることでしょう。

だって、製作時に聴こえる音は低音がブーストされてしまってる訳ですから。

更に、制作の過程でトラックに混入してしまった微細なノイズや音割れに気付けない可能性もあります。

従ってDTMにおいては、低音から高域に至るまでをフラットかつクリアに鳴らせる(=モニターできる)再生機器が必要だということです。

それを実現するのが、モニター・ヘッドホンというわけですね(モニター・スピーカーについては後述します)。

必要に応じて揃えるべき機材一覧

本項では、長くDTMを続けるなら揃えるべき機材、あるいは制作スタイルによって必要となる機材をご紹介します。

なくてもDTM自体はできるので、後で予算を捻出できた際に揃えるのもOKです。

  1. モニター・スピーカー
  2. オーディオインターフェース
  3. MIDIキーボード
  4. 外部音源、プラグインソフト
  5. マイク
  6. ギター、ピアノ等の楽器

モニター・スピーカー

先述したモニターヘッドフォンと同じく、モニタースピーカーは「フラットな音響特性を持つスピーカー」のことです。

モニターヘッドホンだけでもいいんじゃないの?と思われるかもしれません。

ですが、音の奥行き感や定位感をチェックするのにはモニタースピーカーの方が適していますので、可能であればスピーカーも用意することをお勧めいたします。

プロの現場でも、モニターヘッドフォンで細かい部分を確認し、モニタースピーカーでミックス全体の聴こえ方を確認する、というのがオーソドックスな手法となっています。


ただ、集合住宅や都会などの密集地域に住んでいる方は、近所迷惑防止の観点から大きな音を出せない(=スピーカーを設置できない)場合もあるかと思います。

その場合は、低音の表現力に優れた密閉型モニターヘッドフォンと、奥行きの表現力に優れた開放型モニターヘッドフォンを併用するなどして、十分に対応可能です。

それか、最終チェックの段階だけ個人向けの小規模レコーディングスタジオを借りるというのもありでしょう。

重要なのは、単一のモニター環境は好ましくないということです。

なので、仮に大型のモニタースピーカーを置ける環境であったとしてもモニターヘッドフォンは必要ですし、スピーカーとヘッドフォンは共に複数台用意できると尚良しです。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェース(略:オーディオI/F)とは、PCにマイクや楽器を接続するための機器です。

これを使うことで、PC(DAW)にボーカルやエレキギターを録音したり、DAW内のオーディオデータを高音質で聴くことができるようになります。

あれ?パソコンにもヘッドホン出力とかマイク入力端子付いてるよね?

パソコンの入出力端子は最低限の性能しか有していないため、音楽制作には不向きです。

PCにも標準でマイク入力やヘッドホン出力(サウンドカード≒オーディオI/F)が内蔵されていますが、これは音楽制作に使うには性能が心許ないです。

というのも、PC標準のサウンドカードはWeb会議や音声通話レベルの音声録音と、最低限の再生能力しか持っていないためです。

ノイズが混入するなど録音品質が低いのは言うまでもなく、DAW内のトラック数が多くなるに連れてレイテンシー1録音した音がコンピュータに送信され、ヘッドフォンやスピーカーに戻るまでの時間が生じる可能性が非常に高いのです。

従って、マイクや楽器の音を綺麗に録音したりPC内の音を高音質で再生したりするにはオーディオI/Fが必須なのです。

MIDIコントローラー

MIDIコントローラーについて説明する前に、まずは「MIDI(ミディ)」という用語について簡単に説明しますね(知ってる方は飛ばして下さい)。

MIDIとは「Musical Instrument Digital Interface」の頭文字を取ったもので、「演奏情報を記録したデジタルデータを、複数の機器間で転送・共有する際に採用されている世界共通規格」を指します。

送信・受信には、MIDI端子もしくはUSB端子が使用されています(現在はUSB端子が主流)。

MIDIとは簡単に言えば、「音の高さ、大きさ、長さを数値化したもの」です。

重要なのは、MIDIはあくまで数値でしかないので、これだけでは音が出ないということです。

MIDIに対応したシンセサイザーなどの楽器や、PC内で立ち上げたソフトウェア音源に送ることで、初めて音が鳴るのです。

このMIDI(データ)を生成し、USB/MIDIケーブルを介して別の機器に送る機能を備えたコントローラーが、MIDIコントローラーというわけです。


MIDIコントローラーで最も一般的なのはピアノを模した鍵盤型(MIDIキーボード)ですが、中には指で叩いて操作するパッド型や、鍵盤とパッドを兼ね備えたハイブリッドモデルも存在します。

また、MIDIキーボードとしても使えるアナログシンセサイザーや電子キーボードもありますね2USB端子もしくはMIDI端子が搭載されているシンセサイザー及び電子キーボードは、基本的にPCと繋いでMIDIキーボードとしても使えることが多い。)。


ちなみに、DAWにおいては、MIDIコントローラーが無くてもマウスでMIDIを打ち込むこともできます。

ただ、大量のMIDIをマウスでポチポチ入力するのは大変ですから、可能であれば用意することをオススメします。仮に打ち込みに使わなくとも、起動したソフト音源の音色チェックにも使えますから。

外部音源・プラグイン

各社から販売されているDAWには、様々な楽器の音色を鳴らせる「ソフトウェア音源」や、音に変化を加える「プラグイン・エフェクト」が多数付属しています。

一昔前までは「付属ソフト=クオリティが低い」というイメージが根強かったそうですが、現行のDAWに付属するソフトは軒並みクオリティが高くなっています。

付属音源を中心に楽曲制作を行なっているプロの方もいるほどです。従って、付属ソフトだけでも楽曲制作は十分に可能です。


しかし、有料で販売されている音源やプラグインは各メーカーが膨大なリソースを掛けて制作していることが多く、付属ソフトでは得られないクオリティを持つものが多いのも事実です。

なので、まずは付属ソフトだけで曲を作ってみて、物足りないと感じる部分が出てきたらサードパーティ製の有料音源・プラグインを導入する流れがよろしいのではないかと存じます。

もちろん、本気でDTMを続ける気があれば、DAWと一緒に有料音源を購入するのもありです。ハイクオリティな音源は鳴らすだけで気分も上がりますしね(散財にはお気をつけを)。

マイク

ボーカルやアコースティックギターなどを録音する際に必要です。

先述したオーディオインターフェースに接続して使うために、併せてマイクケーブルも必要ですね。

音楽制作に使われるマイクの種類には、大きく分けて「ダイナミック型マイク」と「コンデンサー型マイク」があります。

主な違いは以下の通りです。

ダイナミック型マイク
コンデンサー型マイク
  • 比較的安価
  • 録音できる周波数帯域(音の範囲)が比較的狭い
  • 衝撃、湿気、ノイズに強い
  • 電源不要
  • ライブ、会議向け
  • 比較的高価
  • 録音できる周波数帯域(音の範囲)が広い
  • 衝撃、湿気、ノイズに弱い
  • 電源供給が必要
  • レコーディング向け

自宅でボーカルやアコギを録音したいと考えている方は、コンデンサー型マイクを選ぶと良いでしょう。

マイクについての詳細な解説は以下の記事で行なっていますので、お時間のある方はご覧くださいませ。(リライト中)

ギターやピアノなどの楽器

DTM、つまりDAWを使った楽曲制作というのは、やろうと思えばPC内で完結させることも十分に可能です。

なので、エレキギターやピアノを用意せずとも、なんなら演奏スキルがなくても大丈夫なんです。

ただそれでも、「ギターかピアノのどちらか片方は弾けた方が良い」というのが通説です。

理由としては、楽器の演奏スキルがあれば、その楽器を使った演奏フレーズ(リフなど)を考案しやすくなるのはもちろん、曲を作るための音楽理論を理解しやすくなるというメリットがあるからです。


もちろん、楽器を弾かずにマウスとキーボードだけを使って曲を作ってるプロの方も大勢います。

最近ですと、YOASOBIのAyaseさんがそのスタイルで話題になりましたね。

ただAyaseさんは小さい頃からピアノを習っていた経験があり、更には絶対音感を持っているようなので、「Ayaseさんはマウスだけで曲作ってるらしいし、俺も楽器なんか練習しなくていいか!」とはなりませんね。笑

総括

DTMに必要な機材、そして選び方の基準について解説しました。本記事が、これからDTMを始めようと思っている方、あるいはDTMに対する知識を深めたい方のお役に立てれば幸いです。

本ブログでは、有名なミュージシャンの使用機材情報や、作曲に役立つヒントを発信しています。お時間のある方は、関連記事やホームから別記事もご覧いただけますと幸いです。

それでは、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

【2022年】DTMの始め方!〜基本知識と必要機材について〜【解説】

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