「マーシャル・マキシマイザー」を代表曲に持つ人気ボカロP「柊マグネタイト」氏の使用機材についてまとめました。
筆者による各機材の解説もございますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
PC環境
Lenovo / IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション
詳細情報
情報源
以下の動画に本製品が写っています。AMD RyzenならびにRadeon Graphicsのシールの他、Nvidea Geforce GTXのシールも貼ってあることから「Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション」だとわかります。
ちなみに、柊マグネタイトさんは以前はデスクトップPCを使っていたようですが、現在はこちらのノートPCで作業しているそうです。
説明
「IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション」は、Lenovo社が展開するコンシューマー向けノートPCシリーズ「Ideapad」の1製品です。
16.0型のWQXGA(2560×1600)IPS液晶(100%sRGB、60Hz)、AMD Ryzen 5000Hシリーズ、16GBメモリ、512GB SSD、 そして専用グラフィックカードとしてNVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR6を搭載しています。
ゲーミングエディションの名の通り、PCゲームにも対応するスペックを有していながら、価格が10〜12万円と安いために人気があります。
ただ、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなので、ゲームをするためのPCを探している方は他のモデルを選んだ方が良いでしょう。どちらかと言えば、100%sRGBかつ高解像度の液晶を活かした軽めの動画編集や写真編集に適していると思います。
ちなみに、ゲーミングエディションと冠されていない通常のIdeaPad Slim 560 Proとの違いは、グラフィックカードの有無とそれに伴う消費電力の違いのみです。
Logicool / G300Sr
詳細情報
情報源
以下の動画に本製品が写っています。
説明
Logicoolが販売しているエントリークラスのゲーミングマウスです。
自由にプログラム可能なボタンが9つ搭載されている他、各ソフト・ゲーム向けにカスタマイズしたキーを保存できるプロファイルを3つまで登録可能です。
多機能ボタンにしては珍しい左右対称モデルなので、左利きの人も違和感なく使うことができます。
DAW
Steinberg / Cubase Pro 12
詳細情報
情報源
Sound&Recording Magazineにて、Cubase Pro 12の解説講座を連載しています。
説明
国内トップシェアの大人気DAWソフトです。Steinberg社はYAMAHA社の子会社でもあるため、日本語サポートが非常に充実しているほか、利用者が多いためにネット上に情報がたくさん存在します。
詳しくは以下の記事で解説しています。
オーディオインターフェイス
RME / Babyface Pro
詳細情報
情報源
Babyface Pro買いました!
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) August 2, 2022
説明
Babyface Proは、かつてRME社が製造・販売していた、12in/12out、24bit/192kHz対応のUSBオーディオインターフェイスです。
2020年1月30日からは、SteadyClock FSと呼ばれる次世代テクノロジーを搭載した後継機「Babyface Pro FS」が販売されています。
ヘッドホン・スピーカー
YAMAHA / HS5W
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真の左側を見ると、HS5Wが少しだけ写っています。ウーファーリングのネジ位置から5インチモデルだとわかります。
新曲のレコーディング pic.twitter.com/atCd74M29R
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 8, 2021
説明
プロセッサー
Warm Audio / WA73
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真にWA73が写っています。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 22, 2022
説明
WA73は、伝説的名機として知られるプリアンプ「Neve 1073」のサウンドを再現するべく開発された、1ch仕様のマイクプリアンプです。
オリジナルのMarinair Radar製トランスを精密に再現した英国Carnhill Transformers社製トランスを採用したほか、ハンド・ワイヤード(手作業)による製造法も踏襲しており、オリジナルの回路特性を高いレベルで再現しています。
市場に存在するNeve1073スタイルのプリアンプの中では異次元レベルに価格が安い上に、再現度も高く評価されているため、非常にコスパの良い製品です。宅録用としても気軽に導入しやすいでしょう。
ちなみに同シリーズの製品として、2ch仕様の「WA273」のほか、それぞれにEQを追加した「WA73-EQ」と「WA273-EQ」も販売されています。
ギター・ベース
Fender / Telecaster
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真に、赤色のテレキャスターが写っています。エレベーションプレートに「Fender」のロゴのようなものが確認できます。
ただ、現行ラインナップには赤色かつボディにバインディング加工が施されたモデルが存在しないため、恐らくは生産終了モデルだと思われます。
新曲のレコーディング pic.twitter.com/atCd74M29R
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 8, 2021
ギター・ベース用アンプ / エフェクター
アンプシミュ / マルチエフェクター
Fractal Audio Systems / AXE-FX III
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真にAXE-FX IIIが写っています。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 22, 2022
説明
Kemper Profiling Amplifier / RACK
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真にKemperのアンプが写っています。Master VolumeノブとVolumeノブの配置関係からラックタイプ(RackもしくはPower Rack)だとはわかるものの、パワーアンプの有無までは判断できません。
ただ、宅録用に導入している可能性が高いため、パワーアンプなしの「Rack」だと推測できます。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 22, 2022
説明
Kemper Profiling Amplifier / HEAD White
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付写真の右側(ギターの後ろらへん)を見ると、本製品が置いてあるのがわかります。
パワーアンプの有無はわかりませんが、宅録用に導入している可能性が高いため、パワーアンプなしの「HEAD」だと推測できます。
新曲のレコーディング pic.twitter.com/atCd74M29R
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) June 8, 2021
説明
ソフトウェア音源
マルチ音源・バンドル
Native Instruments / KOMPLETE
詳細情報
情報源
以下の動画にて、柊マグネタイト氏がKontaktを使っていると話しています。
音源として「SCARBEE MARK I」や「MASSIVE」が表示されているほか、「Battery 4」という名前のトラックが確認できるため、KOMPLETEバンドルを所有しているとみて間違いないでしょう。
説明
音楽制作に必要なあらゆるサウンドを全て備えた業界標準の総合音源です。このバンドルとDAWだけで曲を作っているプロもいるほどです。
収録されている音源やエフェクトの数によってグレードが分けられているので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう(後から上位版へアップグレードが可能です)。
ちなみにSTANDARD版には、68個のインストゥルメント&エフェクトに、39種類のExpansions(サンプルパック)という、合計で43,000以上のサウンドが収録されています。
キーボード&シンセサイザー音源
XLN Audio / Addictive Keys
詳細情報
Vengeance Sound / Avenger
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付動画を見ると、「VPS Avenger」という名前のトラックが複数確認できます。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) October 1, 2020
説明
Reveal Sound / Spire
詳細情報
情報源
以下の動画を見ると「Spire x64~」という名前のトラックが複数確認できます。
説明
KORG / M1
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付動画を見ると、「M1」という名前のトラックが確認できます。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) October 1, 2020
説明
ドラム&パーカッション音源
FXpansion / BFD3
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付動画を見ると、「BFD3~」という名前のトラックが確認できます。
ヨワネハキ Cover pic.twitter.com/FESbnhKO6Q
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) November 6, 2021
説明
ボーカル&クワイア音源
Crypton / 初音ミク V4X
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付動画に本製品のパッケージが映っています。
おかえり pic.twitter.com/AFy9uyD59S
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) March 22, 2021
説明
プラグイン・エフェクト
ダイナミクス系
Waves / CLA-3A
詳細情報
情報源
以下の動画で使用が確認できます。
説明
CLA-3Aは、クリス・ロード・アルジ氏所有の「Teletronix LA-3A Audio Leveler11969年に登場したソリッドステート式のハードウェア・コンプレッサー。真空管式のLA-2Aの後継機として開発された。」を忠実にモデリングしたプラグインです。
クリーンでパンチの効いたサウンドが特徴で、特にギターやエレクトリックピアノなど中音域が美味しいパートに最適とされています。
また、クリス・ロード・アルジ氏が作成したプリセットが用意されているため、操作に慣れていない初心者にもおすすめのプラグインです。
本プラグインは単体販売のほか、「CLA Classic Compressors」もしくは「Horizon / Mercury Bundle」にも収録されています。
Xfer Records / OTT
詳細情報
情報源
以下の動画で使用が確認できます。
説明
空間系
Valhalla DSP / Valhalla VintageVerb
詳細情報
情報源
Volume ShaperとValhalla VintageVerbです!良すぎてビビり倒しました。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) January 17, 2021
説明
リバーブやディレイプラグインを開発しているアメリカのメーカー「Valhalla DSP」の、ヴィンテージ系リバーブプラグインです。
1970年代と1980年代を象徴するリバーブ・ハードウェアから着想を得た18種類のデジタル・リバーブアルゴリズムと、リバーブの質感をコントロールする3種類のカラー・モードを搭載しています。
カラーモードには1970年代と1980年代に加えて「Now(現代)」もあるので、ヴィンテージと言えどもクリアなデジタルリバーブも使用可能です。
マルチエフェクト系
Waves / SSL E-Channel
詳細情報
情報源
以下の動画で使用が確認できます。
説明
伝説と名高いコンソール「Solid State Logic / SSL 4000 Series-E」に搭載されているチャンネルストリップを、Waves社がSSL社のライセンス許可を受けて再現したソフトウェアプラグインです。
ハイパス/ローパスフィルター、4バンド・パラメトリックEQを備えたEQセクションと、SSL LS611Eをベースにしたコンプレッサー/リミッター、エクスパンダー/ゲートを備えたダイナミクス・セクションで構成されています。従って、これ一つでトラックをある程度まとめることが可能です。
操作はそこまで複雑ではありませんが、「クリス・ロード・アルジ」氏を始めとした著名エンジニアが作成したプリセットが大量に収録されているので、初心者でも扱いやすい印象です。
また、本製品は単体購入も可能ですが、同じく「SSL 4000series」を再現した5種のプラグイン(本品含む)を収録したバンドル 「SSL 4000 Collection」が販売されており、そちらを購入した方が圧倒的にお得です。
その他プラグイン
Cableguys / Volume Shaper
詳細情報
情報源
Volume ShaperとValhalla VintageVerbです!良すぎてビビり倒しました。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) January 17, 2021
説明
サイドチェイン(ダッキング)やスタッター効果を簡単に生成できる、マルチバンド仕様のエンベロープシェイパー・プラグインです。
用途別の波形プリセット(Sidechain / Compress / Trim Hit)が用意されているため、1クリックだけで手軽に効果を得ることができます。波形は必要に応じて編集することも可能です。
波形はテンポに固定させるほか、オーディオ/MIDIトリガーで操作することも可能です。これにより、変則的なリズムパターンにも対応できます。
本プラグインは単体購入も可能ですが、それよりはCableguys製プラグイン9種をバンドルした「ShaperBox 3 Bundle」か、全部入りの「Cableguys Bundle」の方がコスパが良いのでおすすめです。
Waves / PAZ Analyzer
詳細情報
情報源
下記ツイートの添付動画に、PAZ AnalyzerのUIが映っています。
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) October 1, 2020
説明
PAZ Analyzerは、Wavesが開発している定番のリアルタイム・オーディオアナライザー・プラグインです。
本プラグインは、周波数を表示するFrequency、ステレオポジションを表示するPosition、トラック全体の音量をRMSまたはピークで表示するMeterの3つで構成されていて、それぞれ単独で起動することも、全てを備えた単一のプラグインとしても起動できます。
WavesバンドルではSilver以上に収録されていますが、現在はSilverと上位のGoldに価格差がほとんどないどころか、時期によってはGoldの方が安くなってることがあるので、購入する際はGoldをオススメします。